浮花浪蕊[short]
2曲目になります。
「収斂」と同じく、全て剽窃の所為です。さんの曲、「換骨奪胎[short]」に強く影響を受けています。
暗号の部分を追加したのですが、公開後、『全て神楽が故です。さんの「..」という曲に似ている』といった投稿を、X(twitter)で見かけました。制作時、その曲のことは意識していなかったのですが、「確かに、思い出してみると、意識したとしか思えない」と思いました。(制作時点で、曲の存在は知っていました)
テーマ
思いの丈を、ただつらつらと書きました。
特にこれといった題材はないのですが、強いて言うなら、サビから後にかけての歌詞では、「自分の精神的弱さ」を歌っています。
「収斂」と比べれば、少しだけ暗喩的かもしれません。
曲名
「浮花浪蕊」という単語には、次の意味があるそうです。
これといった長所のなく、どこにでもあるようなもののたとえ。
「浮花」と「浪蕊」はどちらも花は咲くが、実がならない無駄な花という意味から。
—四字熟語辞典オンライン
この単語を選んだのは、「自分もそうだ」と感じたからです。自分にも、自分の作品にも、独自の魅力はなく、ありふれたものでしかない。そうでなかったら、どれだけ自分の価値を、認められていたでしょうか。
歌詞
莢迷がそっと咲く夜の素性に、引力が混じる。
莢迷 (ガマズミ、ヨツズミ、などと呼ばれます) の花言葉には、「私を無視しないで」というものがあるそうです。自分の提供できる価値は、世の中ではきっと、ありふれたものでしょう。それでも、「自分のことを見てほしい」とか、少しは考えてしまうものです。
廻る想いも、類似の音も、七色ではぐらかした。
私には、「逃避癖」というべきか、「拒否癖」というべきか、そういったものがあります。具体的な核心に触れず、抽象的な言葉で片付け、煙に巻いてしまう、といったようなことです。それを表しています。
他の名義と、あまり音を差別化していないので、知っている人であったら、すぐに私が誰か、わかってしまうでしょう。指摘されても、きっと何も答えず、黙って逃げる以外、私にはできません。
それは、繭を描き、二律背反に揺らいだ澪。
世の中では、正しい意見同士が対立してしまうことが、よく起こります。私はそのようなものを見るだけで、少し憂鬱な、嫌な気分になってしまいます。そうなったときは、たいてい、自分の世界にこもってしまい、雑多な思考が、頭から離れなくなって、余計に苦しく、憂鬱な気持ちになってしまいます。「繭」とは、そういった、閉じこもる様子を例えた表現です。
花瓶に解ける調和の糸、
「花瓶」というのは、「過敏」を書き換えた言葉で、先ほどのような事象などに、敏感に反応してしまうことを指しています。「糸」とは、「心模様」のことを表していて、少しのことでも、心が乱れてしまう様子を、例えたものになります。
きっとそれは、金魚草の様で。
金魚草の花言葉には、「でしゃばり」や「おせっかい」といったものがあるそうです。この曲、この名義を作ったのは、「自分のことをわかってほしい」という、承認欲求によるものです。その様子が、でしゃばっているように感じられるのは、私だけでしょうか。
無理だとわかっていても、つい願ってしまうの。
先ほど述べた、「二律背反」のようなものは、世の中では避けられません。それでも、自分の身の回りで、そんなことが起こってほしくない、と少しだけ、思ってしまいます。もう少しだけ、優しさで満ちたような、世界になってほしい。そう思うのは、きっと私が、わがままだからです。
どうせ浮花浪蕊だから、
曲名を引用する部分です。私のこんな悩みも、私という存在も、ありふれたものだと思います。そして、もがいている人も、多くいると思います。私は、ありふれたことを利用して、勝手に自分を傷つけて、勝手に強く悩んでしまっています。きっとこんなことは、考えるだけ、時間の無駄でしょう。それでも、そうせずにはいられないのです。
暗号
モールス信号になっています。
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わたしはここをさるべきなのでしようかわからないおしえてくれよねえ
自分がいま、身を置いている環境から、去るべきなのか、時々迷うことがあります。私は、ここにいるべきなのでしょうか。いないべきなのでしょうか。自分で選択する、その勇気もわいてこず、ただただ惰性で、ここにいてしまっている、それが今の私です。